2007年度 設計実習 E 第 3 課題
出題:平本英行 知っているモノ、知らないコト モノだけではない、コトも売る時代へ モノそのものの価値だけではなく、その生産過程やバックグラウンドといった、そのモノをとりまくコトに共感 してもらうことで消費が促進される。そんな状況が、最近では、より顕著になっています。 それはすなわち、売り買いの双方が納得出来る消費が成り立つ為には、売り手が売りモノを通して、何かしらのコトを行い、そのコトが買い手に理解される必要があるとも言い換えられます。 コトづくりコトは、モノの引き立て役です。ですから、そのモノの特徴をより伸ばす、もしくは、新たな付加価値を与える行為であるべきです。当然、その際には売り手の特徴も取り入れなくてはならないでしょう。時流に対する考察も重要です。こうしてモノの魅力を説明出来る行為を重ねていくことが、顧客の共感を集めるコトとして理解されていきます。 デザインにできること 上記のコトを顧客に正しく伝える必要があります。理解の為に売り手を1人の人間に例えるならば、その人はその行為に見合った風貌を持っている必要があり、その雰囲気からその人格を読み取れたら、そこらの人を片端から捕まえて説得して解ってもらう必要もないわけです。ここでいう風貌とは、ロゴマークやパッケージといったグラフィックデザインから店舗やインテリアや什器といった建築的デザインに至るあらゆるデザインによって成り立ちます。つまり、デザインはモノの背景にあるコトを感じさせて伝える役割を担うことになります。 本課題では、実在のモノを取り上げて、その特徴や背景を分析の上、「モノの価値を高める新しいコト」「前から存在していたが、今だから改めて取り上げたいコト」・・・etc .まだ知られていないコトを付加して売ることを考え、それを表現する為のデザインを構築してください。 ※意図的に複数のモノを取り上げて、それらを組み合わせてひとつのコトを考えるのも可とします。 ※取り上げるモノは、物質的なものを想定していますが、目に見えないサービス等も可とします。 中間提出(10月31日) 1.とりあげるモノとその特徴や背景の分析 2.付加していこうとするコト 以上をシート(27cm×27cm)に表現 最終提出(11月21日) モノとコトを売る為の環境を表現 ※表現方法は自由ですが、モノとコトを売る際の空気感を表現するのに適した方法とします。 複数の方法の組み合わせによる表現可。
by enshu07
| 2007-12-02 00:00
| 第3課題
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