第5課題 「断面で考える空間」
われわれはともすると平面図だけを頭に描いて建築を構想してしまいがちであるが、実際の建築空間においては、その「平面図」は不可視なものである。現実には立面や断面的なものが直接目に見え、空間として実感される。平面的なものは理性的に再構築されない限り抽象的なものであり、直感できない。多くの建築計画学がその対象として平面を取り上げるのは、学として論考するに当たって、対象から感性的なものを排除することで、論を客観化できるためである。
ここではしかし、あえて断面のなかに構築される論理を構想し、論理的なものが同時に直感によって感取可能な空間としてデザインされることを期待している。たとえば三仏寺投入堂や孤逢庵忘筌、ローマのパンテオンなどは、その平面以上にその断面がなくては空間の重要な特質を表現できない。現代の建築の中では劇場空間などがその最たるものかもしれない。
この課題では、規模は問わないが、具体的な機能を持つ(つまり象徴的なだけではない)空間を、専ら断面だけをエスキースすることを通してデザインし、断面上の論理を表現することとする。また、そこにできあがる空間を直感的に捉えられるようなドローイングやモデルなどを見せて欲しい。

中間提出物として、この課題の優れた実例と思われるものを取り上げて、その断面ドローイングを書き起こしたものを、あわせて提出する。
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by enshu07 | 2007-12-27 00:00
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