設計演習D/Eレビューのお知らせ
日時: 1月30日(水)15:00〜18:00 場所: 製図講評室 TAによる設計演習の一年間のレビューです。 ブログにはない内容もたくさん盛り込んで、現在準備をしています。 たくさんの参加お待ちしてます! 演習TA #
by enshu07
| 2008-01-23 23:56
| 連絡
清水寺のように斜面に建つ建築は、基本的には自然の斜面を人工的に水平面に矯正し、その上に構築されている。建築物は基本的に水平と鉛直の要素によって作られているが、今回は、自然の造形に沿って傾くという要素も考え、それらの組み合わせから新しい斜面建築の可能性をスタディし、実際の建築計画への応用を試みた。 古谷:前から言っていることだが、エスキスとはいえ表現のクオリティが必要で、この模型は人に何かを伝えようとする誠実さが感じられる。また、たくさんのスタディだけで終わらせず、それをディベロップしたというのが良い。いくつかのスタディで見られる、ひょうきんに飛び出た黒い部分の感じに本人は面白さを感じているとのことだが、このような皮膜で包みこんでしまったことでそれが消えてしまっているのではないか。現在のこのデザインが変だというつもりは無いが、本人が感じたというその面白みというのはこの形では表現しきれていない。 萩原:コンセプトワークの段階は良いのだが、最終形でのラッピングの形の根拠が稀薄。斜面の茶色がめくりとられて発生した形という深読みもできるが、自由な皮膜がどういう発生のしかたをしているのか、もう少しそこを考えて欲しかった。 #
by enshu07
| 2007-12-27 22:41
| 第5課題
ショートケーキの断面から建築が作れないかと思った。 ショートケーキは外観からは内部の階層を察知することができないという点から、それを地形と建築の関係に当てはめ、建築物を垂直に建ち上げたときには床が傾いて見え、建築物を斜面に傾いて設置してはじめて床が水平なものとして使えるという住宅を考えた。また、ショートケーキでいうイチゴに相当する部分が球体の部屋となって、層をまたぐように設置されている。 古谷:前回、谷川俊太郎の別荘(設計:篠原一男)を見てみるとよいと言ったが、普通なら鉛直水平にたつはずの建築物が、斜面とせめぎあい、どちらに合わせるかという葛藤の中に斜面建築の面白みは生まれるはず。今回の案では、イチゴがその役割を果たせるのではないか。球体の部屋は周りのスラブの角度の干渉を受けないので、それがヒンジのような役割を果たしてそのせめぎ合いをどうにか解決できたのでは。 萩原:斜面の上と下、空中と地面で建築と斜面の関係がまったく違うんだと言っても良かった。また、ヒンジのようなイチゴ部屋が建築のコーナー部分で出てくるなどの操作を行っても良かった。今のままでは建築の外観が箱として見えすぎてしまって斜面との関わりがあまり感じられない。 さらに、斜面とスラブという両方の角度が出てきた空間を活かしきれていないように思う。斜面のラインが建築内部でも感じられるような空間を作ってみたら良かった。 #
by enshu07
| 2007-12-27 22:40
| 第5課題
前回の中間エスキスでは谷口吉生のMoMAを取り上げ、あれが断面の建築であるという分析を行った。今回は、そこから着想を得て、断面を感じるような建築模型を作った。断面というのは、切断されていながらも、離れている2つの関係が連続して見えるときにはじめて現れてくるものである。それを感じさせるように連続感のある渦巻き上の平面プランを斜めに切断し、断面的な建築を建ち上げた。この2つに分かれた棟の間では目線が交わされ、アクティビティの面からも連続性を感じさせるようになっている。 古谷:これは今回の課題を巧妙にずらして解釈されている。断面「図」的な断面を考えてきたのではなく、「切」断面というものを考えてきている。前回、平面図は論理的に頭の中で再構成することで初めて感じられ、断面は直感的に感じることができると言ったが、この模型の断面は平面でも解釈しないと分からないものになっている。それが面白い。しかしそれを本人が意識的にやっていないのではないか。この建築を体験するものがいかにそれを感じることができるか…。例えば今は壁を全て同じ高さで建ち上げてしまっているが、上部が斜めに切られたように壁の高さに変化がついていれば良かったのかもしれない。 萩原:断面という言葉の意味を問うという域に到達しようとしているが、それを模型で表現しきれていない。 藤井:おそらく壁の厚みに変化を付けることで繋がりを出そうとしてるのであろうが、内部空間が見えないだけに想像しにくい。 #
by enshu07
| 2007-12-27 22:38
| 第5課題
京都駅は、X軸Z軸の両方の断面が交錯して成立している空間だと思う。それは大スケールで見てみて初めて魅力的に感じられる空間だと思うが、それを住宅スケールに落としてみて、小さなスケールで見てもその魅力を復元できないかと考え、この住宅をつくった。 古谷:ドーモ・セラカント(設計:象設計集団)という住宅を見てみると良い。それは魚のような形をした斜面に建つ住宅なのだが、地形があって、建築があって、ひとつの空間を移動するのに平面的にも断面的にも移動することになるところが非常に参考になると思う。あれは面白い住宅。 #
by enshu07
| 2007-12-27 22:37
| 第5課題
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