設計演習D 第二課題 出題・萩原 剛 「地形の発見」-メトロポリタンのためのVILLA かつて、都市国家(ポリス)を統合し、史上初めてメガロポリス(世界国家)を形成したローマ皇帝たちは、その激務から束の間の 休息を求めて、 田園や海辺や山中に個人的隠遁の場としての「郊外型別荘=VILLA」を建てた。 私たちが生活している東京圏は、人口3000万の世界最大のメガロポリスである。主人公は、このメガロポリス東京に1人で住む ベンチャー企業家 で、海外との交信で24時間働く激務をこなす。彼(彼女)は、メガロポリスの近郊に休息のための「地形」を 求めている。 「地形」とは、海辺や川辺、田園や山中といった自然の中の孤立したサイトの他に、郊外の都市と自然の境界ともいえる場所に 存在するかも知れない。あるいは、 都市の中に存在する意外な空隙であるかも知れない。このサイトの探査あるいは構想が「地形の発見」であり 、発見したサイトの文脈=力を最大化 することは、建築家の必須の能力と言えるし、そのサイトに立ち現れる空間こそが、 この主人公の求める「地形」にほかならない。 そこで、このクライアントのためにサイトを発見し、 なぜ、そのサイトがメトロポリタンにとって安息の地なのかを明らかにした上で、 魅力的な「地形としての建築=VILLA」を提案して欲しい。 □機能・規模 ・サイトは、実在の敷地でも良いし、地図等で類推した仮想のものでも良い。 ・規模は、300㎡以下とし、最低限、主人公のプライベートな室、外国からの訪問者のためのゲストルーム、共用空間(水周り等)を含むこと。その他 の想定は、自由とする。 □中間提出(5月9日) ・サイトの提案―発見したサイトの魅力を分析し、写真、スケッチ、言葉で表現、 また、その地形の空間化についてのアイデアを図面で表現。(27×27の用紙を使用のこと) □最終提出(5月16日) ・設計案提出―配置図(1/200)、平面図、断面図(1/100) 模型(1/100または1/50)
by enshu07
| 2007-05-09 21:32
| 第2課題
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